夏の暑さとこむら返りの関係について

目次
夏にこむら返りが増える原因は?
最近足がつるという患者さんが急に増えました。夏の暑さは気づかぬうちに身体に様々な問題をもたらすようです。

🔥 暑さで足がつる主な原因
1. 汗による水分・ミネラル(電解質)の喪失
- 暑さで大量に汗をかくと、ナトリウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラルが失われます。
- これらのミネラルは筋肉の収縮と弛緩に重要な役割を果たしているため、不足すると筋肉が異常に収縮しやすくなり、つりやすくなります。
2. 脱水による血流低下
- 水分不足で血液の流れが悪くなると、筋肉に十分な酸素や栄養が届かなくなり、けいれんを引き起こしやすくなります。
3. 筋肉疲労の蓄積
- 暑い中での運動や作業で筋肉が疲れると、神経と筋肉の連携がうまくいかず、過剰な収縮(=つる)が起こりやすくなります。
4. 急な冷え(冷房や冷水)
- 暑いからといって急激に冷やすと、血管が収縮して筋肉の緊張が高まり、足がつることがあります。
🦵 こむら返りに対するマッサージの効果

✅ 1. つった直後には軽いマッサージ
- 足がつったときは、ふくらはぎの筋肉が強く縮んでいます。
- この状態で無理に揉みほぐすと逆に悪化する場合もあるので、まずは ストレッチ(つま先を手前に引くなど) を行い、痛みが和らいだ後に 優しくマッサージするのが効果的です。
✅ 2. 慢性的なこむら返りの予防には定期的なマッサージ
- 筋肉が硬くなって血流が悪くなると、つりやすくなります。
- 定期的にふくらはぎや足裏をマッサージすることで、筋肉の緊張を緩和し、血行を促進でき、こむら返りの予防になります。
✅ 3. 自律神経の調整にも
- 緊張が原因で起こるこむら返りもあります。リラックスできるようなマッサージは、副交感神経を優位にしてけいれんを起こしにくい体に整える効果も期待できます。
🎯 効果的なマッサージ方法(予防目的)
- 足首からふくらはぎに向かって、心臓に向かう方向にやさしくさする
- 筋肉をつかむようにして、ゆっくり揉む
- 足の裏やアキレス腱まわりも一緒にほぐすと効果的
- 入浴後など筋肉が温まったタイミングで行うのがベスト
❗ 注意点
- 「強く揉みすぎない」ことが大事
→ 筋肉や血管を痛めてしまう恐れがあります。 - 足がつった直後は、まずストレッチで筋肉を伸ばしてから