膝の痛い原因を徹底解説!変形性膝関節症から靭帯損傷まで総まとめ

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目次

はじめに

膝の痛みは誰もが経験する身近な症状ですが、その原因は実に様々です。単に年齢が理由とは限らず、生活習慣や過去のケガ、さらには病気が潜む可能性もあります。本記事では、膝の痛みの主な原因について、詳細に分類して解説していきます。適切な対処法を見つけるためにも、自分の症状や原因を正しく理解することが重要です。

変形性膝関節症

knee

変形性膝関節症は、高齢者の膝の痛みの大きな原因の一つです。加齢に伴う軟骨の減少や損傷により、徐々に膝の変形が進行していきます。

症状

変形性膝関節症の主な症状には以下のようなものがあります。

  • 膝の痛み
  • 膝の腫れ
  • 可動域の制限
  • 階段の昇降困難

特に、歩行時の膝の痛みや夜間の痛みが特徴的です。症状が進行すると最終的には膝が変形し、安静時でも常に痛みを感じるようになります。

原因と危険因子

変形性膝関節症の主な原因は、加齢による軟骨の摩耗と関節の変形です。しかし、それ以外にも以下のような危険因子が存在します。

  • 肥満
  • 過度の運動
  • 外傷の既往歴
  • 遺伝的素因

体重が重いほど膝への負荷が大きくなり、変形性膝関節症のリスクが高まります。また、スポーツなどでの膝への繰り返しの負荷も危険因子となります。

関節リウマチ

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関節リウマチは、自己免疫疾患の一つで、全身の関節に炎症を引き起こす病気です。主に手足の関節に症状が現れますが、膝の痛みも大きな症状の一つです。

症状

関節リウマチの主な症状は以下の通りです。

  • 朝のこわばり
  • 関節の腫れと痛み
  • 発熱
  • 全身倦怠感

特に朝のこわばりが特徴的で、30分以上続く場合が多くあります。関節の変形が進行すると、歩行困難になる可能性もあります。

原因と危険因子

関節リウマチの正確な原因は分かっていませんが、免疫系の異常により関節への攻撃が起こると考えられています。危険因子としては以下のようなものが挙げられます。

  • 遺伝的素因
  • 喫煙
  • ストレス
  • 感染症

発症には環境因子と遺伝的素因の両方が関与していると言われています。女性の発症リスクが高いことも特徴的です。

半月板損傷

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膝の中にある半月板と呼ばれる軟骨の損傷も、膝の痛みの原因となります。スポーツ外傷や加齢による摩耗が原因で起こります。

症状

半月板損傷の主な症状は以下の通りです。

  • 膝の痛み
  • 膝の腫れ
  • 可動域の制限
  • ロッキング現象

特に膝を曲げたり伸ばしたりする動作時の痛みや、欠けた部分が関節に挟まるロッキング現象が特徴的です。

原因と危険因子

半月板損傷の主な原因は以下のようなものがあります。

  • スポーツ外傷
  • 加齢による摩耗
  • 膝の変形

スポーツでの急な捻りや直接の衝撃が原因で起こることが多いのですが、加齢による半月板の弾力低下も無視できません。また、変形性膝関節症による膝の変形も、半月板損傷のリスクを高めます。

靭帯損傷

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膝を構成する靭帯が損傷すると、強い痛みや不安定性をもたらします。代表的な靭帯損傷には、前十字靭帯損傷や側副靭帯損傷などがあります。

症状

靭帯損傷による主な症状は以下の通りです。

  • 激しい痛み
  • 腫れ
  • 不安定性
  • 可動域の制限

損傷した靭帯の種類によって症状は異なりますが、多くの場合、膝の動きに制限が生じ、不安定さを感じることになります。

原因と危険因子

靭帯損傷の主な原因は以下のようなものです。

  • スポーツ外傷
  • 転倒
  • 交通事故

スポーツ中の急激な動きや衝撃、転倒による捻りなどが、主な原因となります。靭帯の弾力低下した高齢者では、軽い外力でも靭帯損傷を起こしやすい傾向にあります。

その他の原因

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上記以外にも、膝の痛みの原因はさまざまあります。鵞足炎や膝周囲の腱炎、ガングリオン、ベーカー嚢腫、外傷性骨軟骨損傷など、様々な病態が考えられます。

腱炎

膝周りの腱に起こる炎症が原因で、痛みやこわばりを引き起こします。主な腱炎としては、鵞足炎やジャンパー膝(膝蓋腱炎)などが挙げられます。

鵞足炎は膝の内側の筋肉と脛骨をつなぐ腱の炎症で、スポーツの過剰使用が原因となります。ジャンパー膝は、膝蓋腱に炎症が起こる病気で、とびはねる動作が原因となることが多いです。

ガングリオン

ガングリオンは、関節周囲に生じる液体の袋で、腫れや痛みを引き起こすことがあります。膝のガングリオンは靱帯の付け根など、特定の部位によく生じる傾向があります。

腫れがしこりのようになり、強い痛みやかゆみなどの症状が出ることもあれば、無症状のこともあります。外観から診断でき、必要であれば穿刺や手術などの治療が選択されます。

外傷性骨軟骨損傷

スポーツや転倒などの外傷により、骨や軟骨が損傷することで膝の痛みが生じます。特に成長期の子どもでは、オスグッド・シュラッター病などの外傷性骨軟骨損傷を起こしやすい傾向があります。

主な症状は膝の前面部の痛みで、膝をまっすぐ伸ばすと痛みが強くなります。レントゲンやMRIなどの検査で診断し、適切な治療が必要となります。

まとめ

膝の痛みの原因は実に様々で、場合によっては重大な疾患の可能性もあります。まずは症状から原因を見極めることが重要で、痛みの程度や部位、動作による変化に注意を払うことが大切です。

よくある質問

膝の痛みの主な原因は何ですか?

変形性膝関節症、関節リウマチ、半月板損傷、靭帯損傷などが主な原因です。生活習慣や過去のケガ、病気などによっても引き起こされる可能性があります。

変形性膝関節症の症状はどのようなものですか?

膝の痛み、腫れ、可動域の制限、階段の昇降困難などが主な症状です。症状が進行すると、膝の変形や安静時の痛みも伴うようになります。

関節リウマチの症状には何がありますか?

朝のこわばり、関節の腫れと痛み、発熱、全身倦怠感などが主な症状です。30分以上続く朝のこわばりが特徴的です。関節の変形が進行すると、歩行困難になることもあります。

半月板損傷の特徴的な症状は何ですか?

膝の痛み、腫れ、可動域の制限、ロッキング現象(膝を曲げたり伸ばしたりする動作時の痛み)が特徴的です。

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