【専門解説】ぎっくり腰で痛くなりやすい場所とその対策とは?/くじら接骨院ブログ


突然の「ギクッ!」という痛みで動けなくなるぎっくり腰。
経験したことがある人なら、その激しい痛みと不自由さをよくご存じだと思います。
この記事では、ぎっくり腰で特に痛くなりやすい場所と、再発を防ぐための具体的な対策について詳しく解説します。
■ ぎっくり腰とは?原因とメカニズム
ぎっくり腰は医学的には「急性腰痛症」と呼ばれ、突然起こる腰の強い痛みが特徴です。
重いものを持ち上げたり、姿勢を変えた瞬間に、筋肉や関節、靭帯に急激な負担がかかり、損傷や炎症が起こります。
✔️ 特徴的な症状
- 腰が「ギクッ」として動けなくなる
- 前かがみや起き上がりで激痛が走る
- 姿勢によって痛みが増減する
■ 痛みが出やすい部位ベスト3
① 腰椎(ようつい)L4〜L5付近
腰のやや下の部分で、腰椎の4番〜5番あたりは、日常的な動作で大きな負担がかかる場所です。
立ち上がる・前屈みになるといった動作で痛みが出やすく、中心〜片側の腰が強く痛むケースが多いです。

関節に付着する靭帯などの小さな組織を痛めている事が多いです
② 仙腸関節(せんちょうかんせつ)
骨盤の後ろ側、お尻の上部にある関節です。
ここが炎症を起こすと、腰からお尻にかけてズキズキする痛みが出ます。歩行や寝返りでも痛みが増すことがあります。

骨盤内の関節を痛めています。お尻が痛いと感じます。
③ 脊柱起立筋や腰方形筋などの腰背部の筋肉
筋肉に急な負担がかかることで、筋肉の損傷や緊張が起こり、痛みや張りが生じます。
この場合、触ると「硬くなっている」「熱を持っている」こともあります。

筋肉を傷めています。
■ ぎっくり腰の対策と予防法
ぎっくり腰は一度なってしまうと再発しやすいです。以下の対策を習慣にすることで予防が可能です。
✅ 1. 急な動きを避ける
- 特に朝起き上がるときや、荷物を持ち上げるときは腰を曲げず、膝を使う
- 反動をつけた動きは厳禁
✅ 2. 腰回りのストレッチと筋トレ
- 体幹(腹筋・背筋)を強化すると腰の負担が減ります
- ストレッチでは、もも裏(ハムストリング)やお尻の筋肉も一緒に伸ばすのが効果的
✅ 3. 正しい姿勢を意識する
- 長時間の座りっぱなしを避け、背筋を伸ばした自然な姿勢を保ちましょう
- デスクワーク中は椅子の高さやクッションにも工夫を
✅ 4. 温めて血流改善
- 冷えは腰の筋肉を硬くしやすいので、入浴やカイロで腰回りを温めるのが有効です
- 痛みが強い初期は冷やす→落ち着いたら温める、が基本
痛めた当日を静養するとしても、翌日からは積極的に動きましょう。過度な安静は症状を長引かせます。
■ まとめ
ぎっくり腰は、腰椎・仙腸関節・腰の筋肉に突然負担がかかることで起こります。
痛みの出る場所を知ることで、原因や改善ポイントが明確になり、予防や再発防止に役立ちます。
普段の姿勢や動作、筋力バランスを整えることで、腰のトラブルは大きく減らすことができます。